ある少年の戦争の記憶 そのV

終戦日は突然やってきた。昨日までの鬼畜米英に変わって、猫も杓子も民主化のプロローグ

になった。教科書の戦時色は黒く塗り潰された。

てふてふは何処へ行くのか終戦日

終戦日人間模様の裏表

浮雲やある少年の終戦日

終戦日手の平と甲の見え隠れ

窓越しに騙し絵のある終戦日

終戦日に前後して、食料事情が最悪になった。食べられる物は何でも食べた。米はなく、ほとんど

雑穀類だった。それに角切りにしたさつま芋を混ぜて量を増やした。米国の物量に指をくわえて見ている

だけであった。更に昔からの食べ物ばかり、たらふく食べていたから、日本人は頭が馬鹿なんだと、関係

のない事を、言い出すやからも出現した。

冬めきて吐く言葉皆音となり

With winter drawing near. for it is cold the words

I utter become monotonous like sounds

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